マップエディター概要†
マップエディターは、ゲームの舞台となる地形や建物の作成をし、ストーリーに関わるイベントを配置する、ゲーム制作におけるメインツールです。
マップエディターの構成と機能は以下の通りです。
①エディター画面†
地形の形状を変えたり、物体やイベントを配置していく、マップエディターのメイン作業画面です。
作業用カメラは、右ドラッグで回転させることができます。
センタードラッグ、もしくはShiftキーを押しながら右ドラッグするとX軸とZ軸方向にスクロールします。
ホイールの回転でズームイン/アウトできます。
- 3D表示アイコン
エディター画面左上に表示されているアイコンです。
・X、Y、Zそれぞれのキューブをクリックすると、それぞれの軸からの視点になります。
・左クリックでパースのオン/オフ
・プレビュー画面左上のアイコンをクリックすると、「マップ設定」パレットの「エディター設定」タブが開きます。
②マスターメニュー†
Bakinの主要な機能へアクセスできるメニューです。
各メニューをクリックするとそれぞれのダイアログが開きます。
各メニューの詳細はマニュアルの各メニューのページをご覧ください。
③メニューバー†
マップエディターのウィンドウ上部にあるメニューバーからさまざまな機能にアクセスすることができます。
- Save
現在作業中のゲームデータを上書き保存します。
- 元に戻す
直前に行った操作を取り消して元の状態に戻します。
続けてクリックすることで、複数回の操作を取り消せます。
- やり直す
「元に戻す」で取り消した操作を復元します。
取り消した操作が複数ある場合は、続けてクリックすることで遡れます。
- ファイル
- 保存
現在作業中のゲームデータを上書き保存します。
- 新しいプロジェクト名で保存
現在作業中のゲームデータを別の名前で保存します。
- バージョン
本ソフトウェアのバージョン情報が表示されます。
- ユーティリティ・書き出し
公開作品(exeファイル)を出力するためのダイアグラムが開きます。
- 作業終了
現在作業中のゲームデータを閉じ、トップメニューに戻ります。
- 編集
- 元に戻す
直前に行った操作を取り消して元の状態に戻します。
続けて実行することで、複数回の操作を取り消せます。
- やり直し
「元に戻す」で取り消した操作を復元します。
取り消した操作が複数ある場合は、続けて実行することで遡れます。
- 切り取り
選択した物体やイベントを切り取り、クリップボードにコピーします。
- コピー
選択した物体やイベントをクリップボードにコピーします。
- 貼り付け
クリップボードにコピーされた物体やイベントをペーストします。
- 整列
- 位置
複数選択された物体やイベントの、X、Y、Zそれぞれの座標を、最初に選択されたものと同一にして整列させます。
ALLを選択すると、すべて同じ座標上に配置されます。
- 回転
複数選択された物体やイベントの、X、Y、Zそれぞれの軸角度を、最初に選択されたものと同一にして整列させます。
ALLを選択すると、すべて同じ角度になります。
- スケール
複数選択された物体やイベントの、X、Y、Zそれぞれの軸方向のスケールを、最初に選択されたものと同一にして整列させます。
ALLを選択すると、すべて同じスケールになります。
#ref(): File not found: "スクロール.png" at page "マップエディター概要"
現在編集中のマップ全体を1ブロックずつ指定方向にずらすことができます。
ダイアグラムの矢印をクリックするたびに、その方向にずれていきます。
マップ範囲からはみ出た部分は消えますが、「環状として扱う」にチェックを入れると、ずれてマップ範囲から消えた部分が、対面方向から出現するようになります。
- マップ全体を上げる
マップ全体の地形の高さを1段階高くします。
- マップ全体を下げる
マップ全体の地形の高さを1段階低くします。
マップ全体の高さを変更します。現在の高さより低くしたい場合は負(マイナス)の数値
を、高くしたい場合は正の数値を入力します。
- マップ全体を高さ1とする
マップを、高さが1の平らな地形にします。
- リソースフォルダーの未使用ファイルを削除
リソースフォルダにある、ゲームに使われていないファイルを検索し、削除します。
公開作品出力時に使用します。
- ファイルパスをクリアする
ゲームファイルの中以外を参照するパスをすべて削除します。
公開作品出力時に使用します。
- 表示
- グリッドにスナップ
物体やイベントをグリッドに沿って配置するグリッドスナップ機能の使用/不使用を切り替えます。
- グリッドを表示
マップ上のグリッド(方眼)の表示/非表示を切り替えます。
- 敵の分布を表示
敵の出現エリアの表示/非表示を切り替えます。
- パースを付けて表示
作業中のマップの表示にパースを付ける/付けないを切り替えます。
- ポストエフェクト有効
作業中のマップに設定したポストエフェクトをかける/かけないを切り替えます。
- 真上からのカメラ
オンにすると、カメラが真上からの視点になります。オフにすると直前の視点に戻ります。
- DOF有効
DOF(被写界深度)機能の有効/無効を切り替えます。
- プロジェクトパスの表示
マップエディター右上に表示されているプロジェクトのパスの表示/非表示を切り替えます。
作業風景を配信する際にパスを表示したくない場合などでご利用ください。
- クイックツールバーの表示
クイックツールバーの表示/非表示を切り替えます。
- 各種パレット
各種パレットの表示/非表示を切り替えます。
非表示にしたパレットは、プレビュー画面左右辺の収納部からも見えなくなります。
- ウィンドウの初期化
マップエディタ・ウィンドウの大きさを初期化します。
- パレットの初期化
各種パレットの位置、分離状態を初期化します。
- サムネイルの全削除
各機能で生成されるサムネイルをすべて削除します。
サムネイルはゲームファイルを読み込みしたさいに新たに生成されます。
- 機能
マスターメニューにある各機能にアクセスできます。
また、拡張機能(プラグイン)を使用することもできます。
- ヘルプ
下記のWebページへのリンクがあります。
それぞれの項目をクリックすると、ブラウザで当該のページが開きます。
「RPG Developer Bakinマニュアル」「ショートカットキー一覧」「公式サイト」「YouTube公式動画」「変更履歴」
- パス情報
現在編集中のゲームファイルが保存されているパスを表示しています。
右クリックするとエクスプローラーでゲームファイルが保存されているフォルダを開くことができます。
テストプレイ†
ゲームプレイヤー機能を実行して、現在の状態でのテストプレイができます。
ボタンのクリックの仕方で動作が変わります。
- 左クリック クイックテストプレイ。テストプレイ中、エディターは使えません。
- 右クリック タイトル画面をスキップしてクイックテストプレイ。
- センターホイールクリック テストプレイ。エディターとは別プロセスでテストプレイを実施します。テストプレイ中エディターを使用できます。またこのテストプレイは公開作品出力でプロジェクトを書き出した際と同じ動作環境となります。
以下で説明する機能と表記は、すべてデフォルトのものです。
使用するキー・ボタンのアサインは入力デバイスの割り当てにて変更できます。
- 続きから
セーブしたゲームを続きからプレイします。
- コンフィグ
ゲームの各種設定をします。ゲーム内でも行えます。
- メッセージ速度
メッセージの表示速度を4段階から選択します。
- カーソル位置
カーソル位置を記憶する/しないを設定します。
- ゲームをおわる
テストプレイを終了し、マップエディターに戻ります。
キーボードでの操作方法†
カーソル移動 プレイヤー移動 | カーソルキー、ADWSキー |
ダッシュ移動 | Shift+移動操作 |
ジャンプ | Xキー |
メニュー表示 | Enterキー、ESCキー、Mキー |
決定 | Enterキー、Spaceキー、Zキー |
キャンセル | ESCキー |
話す・調べる | Spaceキー、Zキー |
カメラ水平回転 | EQキー |
カメラ上下回転 | RFキー |
ズームアップ/ダウン | TGキー |
カメラ位置リセット | Pキー |
タイトル画面に戻る | Ctrl+Cキー |
デバッグ機能 | F5キー |
コントローラーでの操作方法†
カーソル移動 プレイヤー移動 | 方向ボタン、左スティック |
ダッシュ移動 | Xボタン+移動操作 |
ジャンプ | Yボタン |
メニュー表示 | STARTボタン |
決定 | Bボタン |
キャンセル | Aボタン |
話す・調べる | Bボタン |
カメラ水平回転 | 右スティック左右 |
カメラ上下回転 | 右スティック上下 |
ズームアップ | LB+RBボタン |
ズームダウン | LB+RTボタン |
カメラ位置リセット | 右スティック押し込み |
オプション†
テストプレイ実行しながら動作を変更・確認できるさまざまなメニューを選択することができます。
センターホイールクリックでのテストプレイではこのメニューは選択できません。
デバッグウィンドウについて†
テストプレイ中に「F5キー」を押すと、デバッグウィンドウが開きます。
各種設定や変数ボックスの値を一時的に変更することで、効率よくテストプレイをし、進行や不具合のチェックをすることができます。
このウィンドウで設定する内容は、「テストプレイに反映」ボタンを押さないとゲーム内には反映されません。
#ref(): File not found: "デバック機能.png" at page "マップエディター概要"
- 設定変更
テストプレイを円滑に行うためのさまざまな一時的な変更を設定できます。
- オプション
- モンスターが出現しない
チェックを入れると、モンスターがエンカウントしなくなります。
- イベントをすり抜ける
プレイヤーがイベントをすり抜けて移動できるようになります。
階段や扉などもすり抜けるため、場所移動がきなくなる場合もあります。
- バトル時HP・MP常時MAX
バトル時、パーティキャストのHPとMPが常に最大値になります。
- バトル時能力MAX
バトル時、パーティキャストの能力値が常に最大値になります。
- バトル早送り
チェックを入れるとテストプレイ中に発生するバトルが早送りで実行されます。
- キャストのレベルを変更
現在パーティにいるキャストのレベルを変更できます。
- 変数ボックスの表示・変更
変数ボックスの値を一時的に変更することができます。
チェックボックスにチェックを入れた項目を、リストの上方に表示します。
- ログ
テストプレイ時に、どのイベントを実行しているのかをモニターできる機能です。
必要に応じてログ上部にあるボタンを使って、表示するイベント種別を選んでください。
並列して繰り返し実行するタイプのイベントがあると、大量のログが流れ続けます。その場合は「並列イベントを含む」をオフにしてください。
- システム状態
現在のシステムフラグの許可・禁止の状態を表示します。
- 閉じる
デバッグ機能ダイアログを閉じてテストプレイに戻ります。
- テストプレイに反映
変更内容をテストプレイに反映します。
キャストのレベル、イベントスイッチ、変数ボックスは、値が入力されている箇所のみ反映されます。
リセット†
テストプレイをリセットしてタイトル画面に戻します。(タイトル画面をスキップしている場合は、ゲームの冒頭に戻ります。)
Ctrl+cでもリセット可能です。
センターホイールクリックでのテストプレイではこのメニューは選択できません。
④ステータスバー†
マップエディターウィンドウの下部にあるステータスバーには、よく使われる機能をアイコン化して配置してあります。
- 物体
オンにすると物体とイベントのみを選択します。
- 地形と物体
オンにすると地形も物体とイベントも選択します。
- 操作軸
物体やイベント移動などをするさいの操作軸を設定します。
- 上に乗る
物体やイベントを配置する際、すでに置かれているものの上に載るように配置します。
Ctrlボタンを押しながら配置をするとすでに置かれているものに重なるように配置します。(このボタンがオフになっている場合は逆の動きになります。)
- マニピュレーター
マニピュレーターの種類を選択します。
- 位置の調整
オンにすると、マニピュレーターが物体やイベントの位置調整用になります。
- 角度の調整
オンにすると、マニピュレーターが物体やイベントの角度調整用になります。
- スケールの調整
オンにすると、マニピュレーターが物体やイベントのスケール調整用になります。
- グリッド
- スナップ
物体やイベントをグリッドに沿って配置するグリッドスナップ機能の使用/不使用を切り替えます。
- グリッド
マップ上のグリッド(方眼)の表示/非表示を切り替えます。
- 表示
- 真上からのカメラ
オンにすると、カメラが真上からの視点になります。オフにすると直前の視点に戻ります。
- パース表示
作業中のマップの表示にパースを付ける/付けないを切り替えます。
- ポストエフェクト
作業中のマップに設定したポストエフェクトをかける/かけないを切り替えます。
- マップシンボル
マップ上に配置されたライト・パーティクル・グラフィック設定の無いイベントマーカーやコリジョンの表示/非表示を切り替えます。
- 敵分布
オンにすると、マップ設定>敵分布で出現する敵が設定されたエリアの地面の色が変わります。
敵分布の範囲で、ALL(マップ全体)に敵を配置していると、マップ全体の色が変わって見えます。
マップの色がおかしいと思った場合、このボタンのオン・オフの状態と、敵分布の設定を確認してください。
- コリジョン
マップ上に配置されたグラフィック設定の無いイベントのコリジョン枠(白いワイヤーフレーム)の表示の表示/非表示を切り替えます。
また、このボタンをオンにしていると、物体を他の物体の上に乗せようとしたときに、下になる物体のコリジョン枠が表示されるようになります。
マップシンボルボタンがオフの場合は、このボタンをオンにしてもコリジョンは表示されなくなることに注意してください。
- DOF
DOF(被写界深度)機能の有効/無効を切り替えます。
ポストエフェクトボタンがオフの場合は、このボタンをオンにしてもDOFは有効になりません。
DOFはカメラ位置を原点に作用する機能となるため、マップエディター上でのDOFのかかり具合はゲーム内でのDOFのかかり具合とは異なります。
ゲーム内での正しいDOFのかかり具合はカメラツールのプレビューでご確認ください。
⑤各種パレット†
マップを作成するための機能を種類ごとにまとめたのが「パレット」です。
マップエディターで使用するパレットは、以下の6種類があります。
それぞれのパレットの機能については、当ヘルプの「エディット画面で使用する各種パレット」をご覧ください。
- オートハイド
各パレットの右上にある、押しピン形アイコンをクリックすると、パレットがプレビュー画面の左右辺に収納され、画面を広く使用できます。
収納されたパレットは、左右辺収納部のパレット名をクリックするたびに、表示/非表示されます。
- パレットの移動とサイズ
パレットはタイトルメニュー部を左ドラッグすることで、好きな場所に移動できます。
元の場所に戻すには、タイトルメニュー部をダブルクリックします。
また、パレットは枠を左ドラッグすることでサイズを変更することができます。