イベントエディターの機能†
イベントエディターは「イベントシート」と、「イベントパネル」を組み合わせたコマンドスクリプトを編集し、イベントを作ることができるツールです。
イベント名を変更できます。
シートリスト†
イベントシートのリストです。
イベントは1枚もしくは複数枚の「イベントシート」からできています。
- シート追加ボタン
リスト上で「通常シート」を選択している時は「通常シート」を、「並列シート」を選択している時は「並列シート」を追加します。
- シート名変更ボタン
クリックすると選択されたイベントシートの名前を変更できます。
- コピーボタン
選択されたイベントシートをコピーしてクリップボードに保存します。
- 貼り付けボタン
クリップボードに保存されているイベントシートをペーストします。
- 削除ボタン
選択されたイベントシートを削除します。
- シートリスト
イベントシートのリストです。
リスト上のシート名を左ドラッグすることで順番を入れ替えられます。
通常イベントシートはシートリストの「上にあるシート」から処理されていきます。
リストの上の方からからイベント条件をチェックしていき、条件を満たしたシートが実行されます。
並列イベントシートの処理は通常イベントシートの後に処理されます。
並列イベントシートのリスト上の位置は実行タイミングに影響しません。
C#プログラムの割り当て†
イベントにバインドするプラグインを指定します。
このシートを実行する条件†
選択されたイベントシートが実行される条件を設定します。
複数の条件を設定した場合は、そのすべてが満たされた場合に実行されます。
条件指定がない場合は、無条件で実行されます。
- 条件追加ボタン
クリックすると、プルダウンメニューから実行条件を選択できます。
- 追加した条件パネルのコンテキストメニューにて、条件パネルの切り取り/コピー/貼り付けができます。
- イベントスイッチ
チェックするイベントスイッチと、オン/オフを設定します。
- 変数ボックス
チェックする変数ボックス名と比較する値を設定し、比較する方法を選択します。
- お金
チェックする所持金の値を設定し、比較する方法を選択します。
- アイテム
チェックする所持アイテム名と所持数を設定し、比較する方法を選択します。
装備中のアイテムを含めるかどうかも設定できます。
- 仲間
チェックするパーティメンバー名と、そのメンバーが加入か非加入かを選択します。
- 座標
このイベントがカメラで指定した範囲内か範囲外かを選択します。
- 衝突判定
このイベントが何と接触したときに実行するかを選択します。
接触方向も指定できます。
「衝突対象外を含む」にチェックを入れると、衝突対象外のイベントが重なっている場合でも、条件パネルが成立するようになります。
- バトルフェイズ(バトルイベント専用)
バトル中のどのフェーズかを選択します。
選択できるフェーズは下記となります。
「戦闘開始時」「戦闘中」「戦闘終了時」「行動開始時」「行動終了時」「コマンド選択開始時」「コマンド決定時」「コマンド選択キャンセル時」「リザルト後」
「戦闘開始時」「戦闘中」「戦闘終了時」
「行動開始時」「行動終了時」
「コマンド選択開始時」「コマンド決定時」「コマンド選択キャンセル時」
「リザルト後」
「リザルト後」が成立するタイミングでは「バトル終了後」も成立する点にご注意ください。
シート実行時に変化する要素†
選択されたシートが実行されたときに変化する要素を設定します。
- 衝突判定
このイベントが他のものに触れたときの挙動を設定します。
- プレイヤーとぶつかる
オンにすると、このイベントは当たり判定を持ち、プレイヤーとぶつかります。
オフにするとプレイヤーがこのイベントとぶつかってもすり抜けます。
- 他のイベントとぶつかる
オンにすると、他のイベントとぶつかります。
- 押して動かせる
オンにすると、プレイヤーがこのイベントに向かって移動した場合、押して動かすことができます。
- 衝突範囲をカスタムする
オンにすると、このイベントの当たり判定の大きさを変更できます。
デフォルトの当たり判定の大きさは、キャストの場合が「幅×奥行き×高さ=1×1×1」。
マップオブジェクトの場合は、各々の設定に依存します。
- 衝突範囲
上記をオンにした場合に設定できます。
クリックすると衝突範囲設定のダイアログが表示されます。
幅、奥行き、高さをそれぞれ入力して設定します。
- 移動設定
このイベントの移動の有無や移動の仕方を設定します。
- 向きの制御
イベントの向きの制御方法を3種類から設定します。
- 通常
移動や話かけられたときに向きを自動で変更します。
- 固定
移動時や話かけられた場合でも向きを変えません。
- 自由(物理演算に依存)
物理演算による向きの変更をします。
- 移動スピード
このイベントの移動スピードを7段階から設定します。
動かないイベントの場合は設定する必要がありません。
- 移動パターン
このイベントの移動パターンを設定します。
- 移動頻度
このイベントが移動する頻度を7段階から設定します。
頻度が少ないほど止まっている時間が長くなります。
- 移動範囲を制限する
オンにすると、このイベントが移動できる範囲を決めることができます。
- 移動範囲
上記をオンにした場合に設定できます。
クリックすると移動範囲設定のダイアログが表示されます。
範囲の座標を入力するか、プレビューからマウスで設定します。
左ドラッグで範囲選択、右ドラッグで画面スクロール、ホイールで拡大縮小できます。
- グラフィック設定
このイベントのグラフィック設定を行います。
- グラフィック名
現在選択されているイベントのグラフィック名が表示されます。
指定したグラフィックは下のプレビューに表示されます。
- モーション
イベントのモーションを設定します。
モーション名の▼アイコンをクリックして選択するか、モーションのプレビューをクリックしてアセットピッカーのモーション欄から設定します。
- マップ表示用画像
ミニマップ上でこのイベントシートを示すアイコン画像を指定できます。
ミニマップの作り方は制作Tips-ミニマップを参照してください。
アイコンはゲーム定義>システムリソース>「現在地マップ」にて登録した画像の中から選択します。
シート実行時に起動するコマンドスクリプト†
イベントの本体ともいえる、イベントパネルを組み合わせて命令を作成する「コマンドスクリプト」を操作する画面です。
- コピー
選択したイベントパネルをクリップボードにコピーします。
- 切り取り
選択したイベントパネルを切り取ってクリップボードに保存します。
- 貼り付け
クリップボードのイベントパネルをペーストします。
- 編集方法
コマンドスクリプト画面の表示形式を選択します。
できる機能は同じなので、どちらを選んでも問題ありません。
- パネル
クリックすると表示形式がパネルモードになります。
パネルモードはイベントパネルを順番にカードを並べるようにグラフィカルに配置していけます。イベントの進行が視覚的にわかりやすいのがメリットです。
- 文字
クリックすると表示形式が文字モードになります。
イベントパネルを、1行ずつの文章で表示するのが文字タイプです。イベントの種類は文字の色で識別できます。一画面で表示できる情報が多いのがメリットです。
またこのモードでは複数行を選んでのコピー、カット、ペーストもできます。
- インポート
外部からテキスト形式のスクリプトを読み込みます。
- エクスポート
現在のイベントをテキスト形式のスクリプトに書き出します。
スクリプト編集画面†
- イベント開始
イベントが実行されるきっかけを設定します。
どのイベントもこのパネルから始まります。
- 開始方法
イベントが実行されるきっかけを設定します。
イベントのタイプによってこの欄で設定できる内容が変わります。
カスタムイベント | |
話しかけたとき | プレイヤーが話しかけると動作します。 |
プレイヤーから接触したとき | プレイヤーからイベントに接触すると動作します。 |
イベントから接触してきたとき | イベントからプレイヤーに接触すると動作します。 |
自動的に開始 | イベントが配置されたマップが表示されると、自動的に1回または繰り返し動作します。 |
並列して実行 | 他のイベントの動作を中断せずに、1回または繰り返しイベントを実行します。 |
コモンイベント | |
開始条件なし | 他のイベントから呼び出されると動作します。 |
自動的に開始 | イベントが配置されたマップが表示されると、自動的に1回または繰り返し動作します。 |
並列して実行 | 他のイベントの動作を中断せずに、1回または繰り返しイベントを実行します。 |
バトルイベント | |
戦闘開始時 | バトル開始時に動作します。 |
ターン毎 | バトルターンごとに動作します。 |
並列して繰り返し実行 | 他のイベントの動作を中断せずに、イベントを繰り返し実行します。 |
戦闘終了時 | バトル終了後、リザルト表示前に動作します。 |
行動開始時 | 各キャストの行動開始時に動作します。 |
行動終了時 | 各キャストの行動終了時に動作します。 |
コマンド選択開始時 | バトルコマンドの選択開始時に動作します。 |
コマンド決定時 | バトルコマンド決定時に動作します。 |
コマンド選択キャンセル時 | バトルコマンドのキャンセル時に動作します。 |
リザルト終了時 | リザルト画面終了後に動作します。 |
キャストイベント | |
話しかけたとき | プレイヤーが話しかけると動作します。 |
プレイヤーから接触したとき | プレイヤーからイベントに接触すると動作します。 |
イベントから接触してきたとき | イベントからプレイヤーに接触すると動作します。 |
自動的に開始 | イベントが配置されたマップが表示されると、自動的に1回または繰り返し動作します。 |
並列して実行 | 他のイベントの動作を中断せずに、1回または繰り返しイベントを実行します。 |
アイテムイベント | |
アイテム取得時 | アイテム取得時に動作します。 |
バトルイベントのイベント開始タイミングについては下記の動画を参考にしてください。
※実際にイベント開始タイミングの異なるイベントを組んでみるとより理解しやすいと思われます。
- 高低差を無視する
チェックを入れると、話しかけや接触の判定のさいに高低差を無視します。
隣り合っていれば、高さの違うところにいる相手とも話せます。
- 1歩前からも反応する
チェックを入れると、話しかけや接触の判定のさいに1歩前からでも反応します。
カウンター中にいる店員と話すこともできます。
- イベントパネルの追加
下記をクリックしてイベントパネルを追加します。
追加ボタンを押すと、コマンドセレクターが開き、追加するイベントパネルを選択できます。
コマンドセレクターについてはイベントパネル(コマンドスクリプト)をご覧ください。
編集方法 | 追加ボタン |
パネルモード | +マーク |
文字モード | イベントパネル挿入ボタン |
- コンテキストメニュー
スクリプト編集画面を右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。
イベントパネルのコピー/切り取り/削除やコメントアウトができます。
コメントアウト†
パネルタイプならパネルの上、文字タイプなら行の上で右クリックすることで「コメントアウト/解除」を選択することができます。
文字タイプでは複数行を選択して一度にコメントアウト/解除を行うことができます。
- コメントアウトされたパネルは解除するまで実行されません。
特にイベントのデバッグにご活用いただけます。
ただしコメントアウトの解除し忘れにはご注意ください。
[左:パネルタイプ 右:文字タイプ]
